カロリー制限ダイエットは糖質制限ダイエットと何が違う?

糖質制限ダイエット

私が糖質制限ダイエットを始めたとき、「ダイエット」のイメージは「食事を減らして、運動をする」でした。それはこれまでも何度かトライしては失敗してきたこと。

それはすなわち、「摂取カロリーを減らして消費カロリーを増やす」ということをやっていたわけで、このことはカロリー制限ダイエットでもあります。

ここで一度、なぜ痩せるか、についてカロリー制限と糖質制限を比較してみましょう。

結局、カロリー制限と糖質制限はどっちが痩せるの?

テディ
テディ

自分に合ったものを信じたらいいんじゃないかな。結局ダイエットは「続けれるかどうか」だと思うよ。

カロリー制限ダイエットとは

カロリー制限ダイエットは昔からあるダイエット法ですね。

食事から摂る「摂取カロリー」と、運動・日常生活・基礎代謝などによって消費される「消費カロリー」のバランスで太ったり痩せたりする、という考え方です。


摂取カロリー>消費カロリーとなると太る(体脂肪が蓄えられる)。

摂取カロリー<消費カロリーとなると痩せる(体脂肪が分解される)。


非常にシンプル。

摂取カロリーを減らすための方法は、「食事のカロリーを制限する」ことのみで、消費カロリーを増やすための方法の代表例が運動をすること。

ただし上記したように、運動以外にも日常生活や基礎代謝でも消費されます。このうち呼吸など生命維持のための基礎代謝がなんとエネルギーを最も消費するのです(60~70%)。

運動で痩せたいと思っても、運動によってエネルギーを消費する代謝量はわずか20~30%にすぎないということは含んでおきたいところです。

そもそもカロリーって何?

元々はラテン語で「熱」を意味する calor に由来するらしい。1824年にニコラス・クレメントという人が「水 1 kg の温度を1℃上げるのに必要な熱量」をカロリーと名づけ、その後水 「水1 g の温度を1℃上げるのに必要な熱量」に再定義されました。その意味では「物理的」概念がスタートです。

その後、人間の酸素の消費と二酸化炭素の排出からも、体温を維持するためにも、生物自体が内燃機関であり、体内で蒸気機関のように熱を運動に変えていると考えられるようになってきました。つまり、元々は石炭や石油に対する概念だった「カロリー」が、生理的にも解釈されるようになったのです。

そして1883年にルブネルという科学者が

 「食物を空気中で燃やして得られた熱量」-「同量の食物を食べて出た排泄物を燃やして得られた熱量」=「食物から吸収した熱量(カロリー)

という計算式を考案し、これに消化吸収の補正をかけたもの(アトウォーター係数)が現在、糖質 4kcal / g、タンパク質 4kcal / g、脂質 9kcal / gという数値として使われています。

カロリー制限で痩せる仕組み

食事を制限して摂取カロリーが減ると、今までより摂取カロリーが低い事を体が感知します。消費カロリーよりも摂取カロリーが減った状態だと、その時身体は「栄養不足だ」と認識します。

そんな時のためにエネルギーを蓄えていた脂肪が栄養を補うために分解され、体重が減ります。

運動によって消費カロリーを増やしても同じです。体を動かすために必要な栄養(エネルギー)が足りないから、脂肪を分解してそれを作り出します。

カロリー制限ダイエットの落とし穴

カロリー制限ダイエットは糖質・タンパク質・脂質の合計カロリーを減らすものなので、食事量(カロリー量)さえ減らせば、何を食べてもいいことになっています。

糖質:タンパク質:脂質 = 4:4:9なので、必然的に脂質を減らすことの効果が大きいことになります。これが「ダイエット食は低脂質」となっている理由でもあります。

 また、食事自体を減らすので、筋肉を作る栄養素であるタンパク質も不足しやすいことになります。カロリー制限は「栄養失調状態」を作り出すものなので、脂肪も筋肉もエネルギー確保のために分解されます。必然的に筋肉量も減ってしまうので、タンパク質は意識して摂取する必要があります。

ここまでくるとお分かりかもしれませんが、実はカロリー制限ダイエットを健康的に成功させるためには「糖質カット」も必要なのです。

(私が)カロリー制限ダイエットがうまくいかなかった理由

ダイエットに失敗する理由は単純です。

「続けられなかったから」のひとこと。

私にとっては「食事量を減らすこと」も「運動をすること」も、これまでの生活スタイルからすればかなり異質な状態。さらには「栄養失調状態で運動する」というのは普通に想像しても疲れてしまうことが容易に想像できます。今なら、ですが。。

カロリーを制限するには、「食事量そのものを減らす」か、「糖質・タンパク質・脂質のバランスを変える」か、「糖質・タンパク質・脂質以外のものに置き換えて満腹感を満たす」か、どれかしかありません。それを「食事量を減らす」という選択肢だけでやっていると、意志の強さだけではカラダはやはり反抗してしまいますね。

敢えてカロリー制限に反論

個人的にはカロリー制限でも糖質制限でも継続すれば痩せれると思っているのですが、あえてここでカロリー制限ダイエットに反論してみたいと思います。

「そもそもカロリーっていう概念は正しいの?」

反論その①:カラダは本当に燃焼機関をもっているのか

物理学概念であるカロリーを生理学概念に適用すること自体にそもそも無理があるような気がしています。たかだか40度程度の体温で燃焼なんておきるわけがない、という医師もいます。

反論その②:古すぎない?

既述したように摂取・消費カロリー概念ができたのは1883年。

現在、生命エネルギーとして解明されているのはアデノシン三リン酸(ATP)であり、1950年代の研究に対してノーベル化学賞も送られています。その前に提唱されたカロリーが今も支持されていることになります。糖新生によってエネルギーが生まれる、という事実がわかったのもカロリー概念の後、です。

反論その③:カロリー計算は正しいの?

「糖質 4kcal /g、タンパク質 4kcal /g、脂質 9kcal /g」ってホントに正しいんでしょうか?

空気中で、バナナを燃やし、肉を燃やし、脂を燃やして出来上がった数値なワケで、そりゃ脂はよく燃えるでしょう。とも思うわけです。

でも糖質を摂取したときと、脂質を摂取したときで、その後の生理的な消化のされ方は全く違うはずなのです。

砂糖90gと赤身肉90gと脂肪40gが、カロリー制限ダイエットでは同価値なので、だったら肉食べるけどな。。と思っちゃいます。

 

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