TOEICで900点を取ることのメリットは以前の記事に書きました。
TOEICができても英語はペラペラになりません。が、TOEICの点数が上がると英語力は確実に上昇しています。だからこそTOEICが色んな基準に使われているわけですし、まずはTOEICの点数をあげることに集中することは、英語力向上にも確実に意味があることだと思います。
TOEICの点数は絶対にあがる。しかもTOEIC初心者ならば、どんな点数からでも確実にあがります!
TOEICの点数が上がらない理由
正しい勉強方法をしていないから。に他なりません。そこには大きく3つの「壁」が存在すると思います。
英語基礎力の壁
やはりTOEICは「試験」ですから、英語の知識と活用力を問われる中身になっています。TOEIC学習の土台として語彙力(単語・フレーズ)、フォニックス(発音)、文法力、読解力はやはり日々の努力として上げ続けていく必要がありますね。
ただし、中学時代から英語の授業をまがりなりにもこなしてきた我々日本人にとって、程度の差こそあれ一定の基礎力を持っているのも事実です。
このサイトを見ている人の9割以上の人は「現在完了」と聞いたら「Have + 過去分詞!」と答えれる人ばかりでしょう。これは明らかに我々のリソースです。
でも「I started to learn English.」と「I’ve started to learn English.」のニュアンスの違いは?と聞かれたら戸惑う人が多いのではないでしょうか?
他にも「catch up with」はリスニングできるが「caught up with」だとリスニングできない、とか。
TOEICで点数をあげるためには、このあたりの「知識のつなぎなおし」や「TOEICに出る語彙」を高める日々の努力が欠かせません。が、TOEICの点数を短期間であげるためにもっとインパクトの高い「壁」があります。
時間の壁
実はTOEICの点数アップの最大のポイントはここだと思ってます。多くの方は「英語力が足りないから時間が足りなかったんだ。。」と思っていますが、違います。
「TOEICの受け方に慣れてないから時間が足りなかった」という要素がものすごく大きいです。
まずもって「時間が足りない」は主にリーディングパートのもの、と思いきや、PART3やPART4にも文章や図表が印刷されていますよね。そこで存分に事前に問題を先読みし、さらには音声を聞いたあとにじっくりと問題を選択できる時間があればどうでしょう?
PART5の文法問題は「わかる、わからない」がはっきりするものではありますが、PART6、PART7に存分に時間をかけることができたら、どれくらいの点数がアップするでしょう?
そう、TOEICの点数は時間処理速度も測られていて、一般にはすべての問題を時間内に回答し切れるのは850点レベルだと言われています。
またTOEICは初級者から上級者までが同じ問題を解く試験です。同じ問題を解いて5点から990点に振り分けられます。
となると簡単な問題から難しい問題まで、難易度が違う問題が散りばめられていることも簡単に想像できますよね。
そんな中で自分の実力値以上の問題に時間を取られて、解ける問題なのに読む時間すらなかった、ということにならないようにする必要があります。
その中で大事なのは「捨てる問題を見極める」ことです。主としてリーディングパートの話になりますが、簡単にまとめてみたいと思います。
捨てる問題の見極め方
問題を解く順番
問題を解く順番はPart5 → Part6 → Part7です。
理由は簡単で、一問あたりにかかる時間がPart5 < Part6 < Part7であり、問題の難易度もPart5 < Part6 < Part7だからです。TOIEC850レベルでない限りは確実にPart7の中に解けない問題があり、長い時間をかけたのに解けず、Part5を残してしまった、となると本末転倒だからですね。
Part5の見極め方
Part5は全30問で想定の時間は15分。なので1問あたり30秒です。
Part5は短文穴埋め問題で、英文の一箇所が空欄になっており、A~Dの4つの選択肢から、正解を選ぶ問題です。
ここでのポイントはただひとつ。「早く解く」。なんじゃそれ、と思われてしまいますが、短文であるがゆえに、「迷ったら捨てる」ということを徹底することです。
Part5に、じっくり考えたら答えが出てくる問題はありません。Part5は主として時制や活用形を問う「文法的な問題」と、どの言葉だと意味が通じるかの「語彙を問う問題」に分かれます。敢えて言えば「文法的な問題」は、じっくり考えることによって「うん、主語がここで文章全体に動詞がないから、選択肢からは動詞を選ぼう」という回答も出てきたりはしますが、そもそも「文法問題なのか、語彙問題なのか」を悩むくらいの問題なら時間がもったいないのでさっさとそれっぽいものにマークして進めましょう。
迷った瞬間に捨ててマークしたら、30秒のうちの10秒くらいを短縮できてPart7に貯金を残すことができます。
Part6の見極め方
Part6は計16問なので全体の8%ほど。かけれる時間も10分ほどです。
Part6は文章を読んでから回答しないといけないので、見極めが難しいです。が、Part5のような文法問題と文章問題にわかれるので、少なくとも文法問題はPart5と同じスタンスでいきましょう。
英文を上から一度読んで、理解が追いつかないものは捨てる、ということでPart7にかけましょう。
Part7の見極め方
Part7は全54問で55分以内をメドとされています。
そして問題数が多く、難易度もバラバラなので見極めを事前にすることで、時間配分に余裕がうまれやすいです。
このパートにはひとつの文章(シングルパッセージ)の問題、ふたつの文章が混ざったもの(ダブルパッセージ)、さらにはトリプルパッセージまで出てきます。
個人的には順番に英文を読んでみてから難易度を測るのがベターと思いつつ、パターン化すると難易度は以下のとおりとなります。
シングル < ダブル < トリプル
設問数が少ない < 設問数が多い
問題番号が若い < 問題番号が後ろ・・・最後の問題が一番難しいことが多い。
となると、解く順番としてオススメなのは
①シングルパッセージの設問数が少ないもの
②ダブルパッセージの設問数が少ないもの
③シングルパッセージの中で前のほうの問題
④ダブルパッセージの中で前のほうの問題
⑤トリプルパッセージで設問数が少ないもの
⑥時間が余ったら残り
となります。
TOEICの問題パターンの壁
たくさん英語を勉強しているのにTOEICの点数が上がらない人がいます。
具体的にはTOEICに出る英語を勉強しないで、TOEICに出ない単語を覚えたり、TOEICに出ないフレーズを勉強したりしているケースです。
TOEICにスラングは出ません。恋愛表現も出ません。相手を罵る表現も出ません。容疑者を取り調べたり、救命救急で患者を助けたり、大学教授がうんちくを語ったりする英語も出てきません。
TOEICに出てくるのはビジネスをベースにした一般表現しか出てこないわけです。
その意味で「ビジネス英語は難しいもの」と思われている方も勘違いです。
外資系企業で働いていると、ビジネスコミュニケーションにおいては「相手にわかってもらうこと」を優先するので、シンプルな表現が好まれます。むしろ、ランチに行ったり、週末の出来事とそれに伴う感情を話されたりするほうが手に負えません。
だからこそ、もしTOEICの点数を早く上げたいのであれば、TVドラマや映画を使った「自分の興味にリンクした英語学習」よりも、筋トレのようにTOEIC対策テキストやサイトを使うのが一番なのです。
もちろんTVドラマや映画を使った学習も「英語力」そのものは上がるので、TOEICの点数に縛られないですむかたは、もちろん自分の興味にリンクした英語学習のほうがモチベーションがあがるのは間違いないですが。。
結論:TOEICの点数を早くあげるには?
自分の現在地を知る
TOEICの本番に限りなく近い環境で問題を解きます。
具体的には公式問題集を使い、きっちり時間を測って解きます。これは必須です。
このとき、リスニングセクションはヘッドフォンを使わず、スピーカーから音を出して実施します。本番では教室の前なのか後ろなのかによっても聞こえ方が変わります。そこに向けてのトレーニングにもなります。
これにより、どのセクションが得意でどこが不得意か、が自己分析できます。
さらには時間切れで解けなかった問題もじっくり解きます。これによって「タイムマネジメントでどこまで点数があがるか」も見えてきます。
TOEICに出るパターンで数をこなす
ここで時間があれば基礎力とパターン力をじっくり上げていけばよいのですが、多くの皆さんは忙しい合間をぬってTOEICの勉強をすることになります。
ここで一番の独学英語教材は2019/1現在、「スタディサプリENGLISH TOEIC® L&R TEST対策コース」だと思います。TOEICを徹底的に研究したアプリで、時間配分も含めて各所に工夫が凝らされています。
TOEIC直前に一週間の無料体験に漬かりきるだけで、間違いなくスコアはあがります。
敢えて難点を挙げるとすれば、
▲リスニングパートでTOEIC独特のブリティッシュ発音の女性の声がないこと
▲ダブルパッセージ、トリプルパッセージの長文練習がないこと
ですが、それを差し置いてもこのアプリの効果は抜群だと思います。
私の場合、意外に、ですが、800点台から900点を突破する際には、リスニングのディクテーションが結果に繋がった実感ですが、それ以上に色々な工夫が凝らされているので一度無料体験をオススメします。
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